« 本日よりブログ開設しました | トップページ | 環境リスク心理学 »

2006年8月28日 (月)

安全対策と言霊思想

今日の安全工学の講義、出席チェック用のクイズ(小テスト)で次のような問題を出した。

引火しやすいジエチルエーテルを使用するに当たって、次のうちどちらが適切か?

(ア)「引火すると燃え広がって火事になる」などと口に出して発言すると縁起が悪いので、そのようなことにはできるだけ触れないように取り扱う。

(イ)引火した場合、焼け死ぬ可能性があることも含めて、全員に注意を徹底する。

正解はもちろん(イ)なのであるが、(ア)を選ぶ学生が意外と多かった。

日本には古くから、災害・事故など縁起の悪いことを口に出すと本当に起きるかもしれないという一種の迷信がある。いわゆる言霊思想である。しかし、一般的に安全対策は「縁起の悪いこと」を口に出さないと行えないものである。

起こるかもしれない事故・災害の対策を前もって行わなければならないときに、この迷信ぽい考え方(言霊思想)が、妨げになっている気がしてならない。

|

« 本日よりブログ開設しました | トップページ | 環境リスク心理学 »

コメント

企業内における、個人情報保護やメンタルヘルスへの取り組み等にも同様のことが言えそうです。
但し、この場合は、「言うと起きるのでは」ということに加えて、教育を行うことで、「これも情報漏えいでは」「私も鬱病じゃないか」という、ある種の気づきが起きるというのも、事実です。

投稿: 相馬達也 | 2006年8月30日 (水) 00時53分

いろんな教育が「寝た子を起こす」ことになってよくないことにつながりかねないこともあると思いますが、だいたいのケースではプラスの方向に働くと思って仕事をしています。

投稿: Tsuyumoto | 2006年8月30日 (水) 20時00分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/187788/11657165

この記事へのトラックバック一覧です: 安全対策と言霊思想:

« 本日よりブログ開設しました | トップページ | 環境リスク心理学 »