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2006年9月 7日 (木)

東大の債務に関する信用力

こんな記事があった。(asahi.comより引用)

東大、債務返済力の格付け取得 トヨタ並み「AAA」
2006年09月07日19時03分
 東京大は7日、格付け会社の格付投資情報センター(R&I)から、企業の債務返済能力を示す「格付け」を取得した。結果は「AAA」。トヨタ自動車や武田薬品工業と同等の最高ランクだった。

http://www.asahi.com/business/update/0907/143.html

東大の債務返済力が、利益1兆円(売り上げが1兆円ではない)のトヨタ並みとは意外だった。国からの交付金をたくさん受けているということが理由らしい。

この債務返済力というか、信用力は東大本部にある事務局が大口の契約をするときの話なのであろう。

しかし、末端の研究室の実情を語ると、小さい買い物をするときの信用は微たるもので、全然、支払いに関して信用してもらえないことも多々あった。

あるとき運搬して欲しい荷物があって、S川急便に頼んだことがある。電話では、公費でまとめて後払いでお願いしたいと頼んだが、荷物を受け取りに来た末端のセールスドライバーには頑として断られてしまった。この場で現金でお願いしますと。ドライバーは、個々の研究室の運送費は、伝票をどこにもっていっても支払ってくれないんですと語った。

S川急便の運送費は、泣く泣く自腹で現金で払ったのであった。

確かに、旧国立大学の会計はややこしくて、研究のための予算では、運送費を払えないだとか色々複雑な取り決めがあったと思う。仮に研究費で拠出するのが何とか認められたとしても、会社の角印のある見積書、請求書、納品書がそれぞれ2通ずつ必要となった。たかだか1000円程度の運送費を得るのに、こんな面倒くさい伝票を作ってくれる会社などまずなかったのだ。

大学生協でさえ、これらの伝票(見積書、請求書、納品書を2通ずつ)を作成してくれるのは2000円以上の買い物のときだったと記憶している。

例外は年度末のゼロ合わせのときで、予算が7円とかの数円単位で余るのである。国家予算である関係上、余ると、この7円を使い切って、最終残高をゼロ円にしないといけないのだった。銀行の利子の存在を忘れて、7円を何とか使い切った後、研究費の銀行口座を解約すると利子が付いてたので、あとさらに3円使ってくださいなんてこともよくあった。

生協も手馴れたもので1円で何買えますか?と聞くと、クリップ1個と答える。2円以上だと封筒が買えるようになって、色々なサイズの封筒の組み合わせで、ぴったり使い切れた。生協の職員はこの数円の買い物のために、見積書、請求書、納品書を2通ずつ作成してくれるのであった。さらに、研究室では最後の数円をどういう風に使ったかを示すための、A4 1枚の書類を作るのだ。これが教育研究職の助手の年度末の仕事であった・・・。

残った1円に、私費を29円足して、30円の鉛筆を買ってはいけないのかだが、私が東大にいた頃は、私費と公費を合算して品物を買ってはいけないように指示されていたように記憶している。今はどうか定かではない。

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