« 2006年11月 | トップページ | 2007年1月 »

2006年12月10日 (日)

獲得形質は遺伝するか?私論

現代生物学では、「獲得形質の遺伝」は否定されている。ただ、ダーウィンの進化論が世界的に定説となってからでも、旧ソ連では政治上の理由で進化論が否定され、ルイセンコの唱える「獲得形質の遺伝」が幅を利かせていた。これがソ連、ロシアで生物系の研究が大きく遅れている理由だとされている。この学説に関して、歴史的には紆余曲折があったようである。

Blog_ash_is例えば、テニスを続けたので右腕が左腕より長い、日焼けのため色が黒い、怪我で指をなくしたなどのように、後天的に何らかの身体的特徴を獲得しても、子にはその身体的特徴は伝わらない。それがDNAにプログラムされているわけではないからである。

私の足の薬指は、第二関節から大きく内側に曲がってしまっている(写真上)。私はこれを合わない靴を子どもの頃から履き続けたためだと、思っていた。いかにもそういう曲がり方である。

Blog_ashi_tk_1 さて、最近、私は長男が生まれたのだが(10月29日付ブログ参照)、その足の薬指を見ると私と同じように大きく内側に湾曲していた(写真中)。生後1ヶ月、まだ靴も履いたことがないのにである。私が後天的に獲得した「足の薬指が内側に湾曲する」という形質が子に伝わったのかと、驚愕した。これが事実なら、現代生物学の「獲得形質は遺伝しない」を否定する反例になってしまう。いや、それとも、私の足の薬指は、生まれたときから曲がっていたのか。

Blog_ashi3_1 それで、気になるので、私の子どもの頃の写真を引っ張り出してきた・・・。その結果、私の足の薬指は子どもの頃から曲がっていた(写真下)。獲得形質の遺伝はあっさり否定されたのであった

しかし、ヒトのDNAの29.1億塩基対、情報量にすると0.73ギガバイトだから、今ならハードディスクに十分入る情報量であるが、その中に「足の薬指を内側に曲げる」までコーディングされているとは驚きである・・・。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

« 2006年11月 | トップページ | 2007年1月 »