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2007年3月27日 (火)

能登半島地震 記録と雑感

昨日の能登半島地震では家屋が相当大きく揺れたが、さいわい我が家では人的被害、物的被害とも一切なかった。本棚の端に横積みにしていたファイル類は落下していたけれども、被害のうちに入らない。以下はその記録と雑感。

昨日、午前9時42分、自宅リビングにいると家屋が激しく振動するのを感じた。ちょうど立っているときだったのだが、立っていられない程ではなかったものの、机の下に隠れた方がいいのではと思わせるほどの大きな長い横揺れだった。金沢にはこんな地震は珍しい。このようなときは震源地が遠方にあり、震源地付近ではもっと大きな震度が記録されていることが多いのだが、この不安通り、金沢では震度5弱、七尾、輪島では震度6強であった。これまで東京に住んでいたときに震度4を経験したことはあったが、震度5弱ははじめての経験だった。

安否確認のために電話しようとしたのだが

  • NTTドコモ FOMA(フォーマ): 通話、メールとも一切、不通。どこにもつながらなかった。
  • NTTドコモ mova(ムーバ): メールは金沢・七尾間でもつながった(10:12送信、10:24受信)。通話は金沢・七尾間は不通だったが、金沢・東京間(10:17)、金沢・兵庫間(10:35)はつながった。
  • NTT固定電話 一般回線: 金沢・七尾間で10:15頃に通話可能だったが、それ以前の時刻では不通。

最新機種のFOMAではメール、通話とも不通で、movaだとつながったのが皮肉である。movaの方が利用者が少なくなっているからなのか。いまだにmovaを持っているのは、山岳地帯でつながりやすいと聞くからである。ちなみに携帯よりも固定電話、固定電話よりも公衆電話、公衆電話よりも国際電話の方が優先度が高いらしい

以前から「石川県で30年以内に大地震が起こる確率は、最大5%」と報道されていたのだが気に留める人は少なかった。他の地域に比較すれば、低い確率であるが、その5%が起こるべくして起こったのであろう。

地震発生後、10時台、11時台のテレビはNHK、MRO(TBS系)、HAB(テレビ朝日系)、テレビ金沢(日本テレビ系)とも臨時ニュースに切り替わっていたが、石川テレビ(フジテレビ系)だけが、なぜか『笑っていいとも 増刊号』を放送し続けていた(ただし左端、上端に字幕でニュース速報あり)。

報道機関が金沢市内(震度5弱)に集中しているため、地震発生後1時間以上経つまで、甚大な被害が懸念される能登地方の被害状況が一切、報道されていなかった。午前10時55分頃にNHKやMROで「輪島市門前町で家屋が倒壊している」と報道されたのが第一報で、それまで家屋倒壊情報は皆無であった。こういった過疎地域の被害状況は、マスコミよりもインターネットの掲示板の方が早く正しく伝わっていたのである。

石川県知事が緊急登庁したのが午前10時半頃、陸上自衛隊に災害派遣要請を公式に出したのが11時8分である。決して遅くはないけれども、テレビニュースで家屋倒壊が報道されたのが10時55分だから、知事はテレビニュースで被害の大きさを知って、派遣要請したのではと推測される。阪神淡路大震災のときにも、時の村山総理大臣がNHKニュースを見て、被害の大きさを知って驚いている様子が放映されていたけれども、総理だとか、知事だとかお偉い人が一般人と同じようにテレビニュースから情報をとっている現状も危機管理上、如何なものかと思う自衛隊は地震発生直後から、航空機で偵察を行っていたといい、自衛隊の情報が知事にあがっていればもっと早く、派遣要請が出たはずであろう。

ちなみに、陸上自衛隊、航空自衛隊、海上自衛隊にはそれぞれ別々に知事名で派遣要請を出さないといけないそうだ。日航機123便墜落事故のとき、当時の群馬県知事はそれを知らず、陸上自衛隊だけに派遣要請を出したため、航空自衛隊からこちらにも早く要請してくれと促されたという。

輪島市内の重蔵(じゅうぞう)神社では、高さ12メートル程の大鳥居が地震で倒壊し、倒壊したときの衝撃で石柱が割れてしまった。人的被害がなかったのが不幸中の幸いだが、大鳥居には建築基準法の耐震基準が適用されてないのか。テレビの映像では、地中深くまで基礎杭が打たれている様子はなかったし、割れた状況を見ても石柱には鉄筋などの補強材が入っていなかったようである。この大鳥居がいつ建造されたものか知らないが、歴史的建造物であるなどの理由で耐震基準を満たせないのなら、少なくともその旨、周知させるような注意書きが必要であろう。とにかく神社には鳥居だけでなく、灯篭など地震のときに簡単に倒壊する危険なものが多いので、注意喚起すべきである

私が小学生のとき、同じ小学校の児童が神社の灯篭に登って遊んでいて、石の下敷きになり重傷を負うという事件があったのを記憶している(1979年のこと)。例えば、東京の図書館の書庫などには「地震時には書庫は危険ですので、書庫の外に出てください」などの注意書きがあるのだが、神社にも必要である。神社境内の地震時の危険性を認識できてなければ、避難所として神社境内に集まってしまう住民もいるはずだ。地震のとき、神社境内は危険である

地震の時に机の下に隠れる、あわてて外に飛び出さないなどは、大多数の日本人にとっては常識で、文化といってもよいくらいなのだが、外国人にとってはそうではないようである。地震に慣れない国の人がパニックを起こしてベランダの窓から飛び降りて怪我をした例もあり、外国人が多いところでは注意が必要とされる。

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コメント

ご無沙汰しております。
タイトル拝見して訪問しました。

地震お見舞い申し上げます。
拝読していろいろためになります。

投稿: 小谷あゆみ | 2007年3月27日 (火) 09時52分

小谷様、どうもお久しぶりです。お元気ですか。東京でご活躍のようですねー。「晴天なり」のブログいつもROMさせてもらってます。今度、書き込ませてもらいます。

投稿: tsuyumoto | 2007年3月27日 (火) 15時24分

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