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2007年10月 7日 (日)

アドバルーンの中はヘリウム?水素?

今日、昼間、テレビを見ていたら、アドバルーン監視員のアルバイトを特集していた。アドバルーンを上げている間、何をしていてもいいが、現場を離れたり、寝たりしてはいけない。仕事が楽で暇な割には、普通のアルバイト並みの時給をもらえるという話だった。「女だらけレディGO」という番組の「今すぐやりたい日払いバイト」の企画である。

アドバルーンが浮かぶのは、中に空気よりも軽い気体が入れてあるからだ。空気より軽い気体としては水素、ヘリウムが代表的だが、水素は都市ガス同様、引火、爆発する危険があるので、普通はヘリウムが使われる

だから、中に入れる気体は、ヘリウムだと思い込んでいたのだが、今日の番組では、アドバルーンをつなぎとめた場所に、でかでかと「火気厳禁」の4文字が目立つように掲示してあった。ヘリウムなら火気厳禁のはずがないので、ひょっとしたら水素を使っているのか?

しかし、ナレーションではヘリウムガスと言っていた。アドバルーンに穴があいてないかのチェックのため、アドバルーンの中に首を突っ込んで、光が漏れていないかチェックしている様子まで流していた。タレントはお約束で、そのときにヘリウムを吸って、アヒル様の高い声まで出していた。

ヘリウムだとしても、これはかなり危険な行為である。酸素が含まれていないヘリウム100%に顔を突っ込んで呼吸すれば、窒息する危険がある。酸欠の気体は、ひと呼吸するだけで失神する危険があるのだ。

もし、気体が水素だとしたら、こんなことをすると、ますます危険である。水素だとヘリウムより高い声になるが、吸い込んだときに引火爆発すれば、どうなるかわからない・・・。

この番組のアドバルーンが本当にヘリウムだったとすると、「火気厳禁」の掲示は何のためだったのか?

番組のことは別にして、少し調べてみた。

どうも現在の日本でも、アドバルーンにヘリウムでなく、水素を充てんすることがあるようである。

水素を入れたアドバルーンは各市町村の火災予防条例で規制されており、水素ガスを充てんする気球の設置届出書を提出するのが普通らしい。届けを出さずに、水素を使っているケースも皆無ではない気がする。

水素は危険だが、ヘリウムに比べると格段に安いので、水素を使うのである。水素は7立方メートル(通常は47リットルのボンベに150気圧で充填して用いる)の価格が約4000円だが、ヘリウムは高価で、同量で約18000円もする。

ヘリウム資源は貴重である。宇宙には多い元素だが、地球上には希少なのだ。気象庁が高層気象観測のために上げる気球(ラジオゾンデ)も通常ヘリウムでなく、水素を用いることになっている。

日本海側の沿岸にハングル文字の書いてあるアドバルーンのような気球が落ちていて、タバコを吸いながら近づいたために引火爆発して、やけどを負ったという事件を何回か耳にしたことがある。よその国では水素を使っているのかと思っていたが、日本でも水素を使うケースがあるようだ。

ちなみに水素は赤いボンベ、ヘリウムは灰色のボンベに入れることになっている。アドバルーンや風船の側に赤いボンベが置いてあれば、水素を入れていると思ってよい。

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コメント

はじめましてこんにちは。
茨城県ひたちなか市で、先生のご心配になっていたヘリウムによる窒息死事故が起きてしまいました。
その番組を見ていたのかどうかはわかりませんが、袋を頭からかぶっているという点が共通してます。

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2007/10/27/09.html

投稿: ccnet | 2007年10月28日 (日) 10時48分

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