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2008年10月23日 (木)

北陸鉄道 鶴来・加賀一の宮間廃止へ

新聞地方版、ローカルニュースによると、北陸鉄道石川線の一部、鶴来-加賀一の宮間(2.1キロ)が来年11月1日までに廃止される。今日、国土交通省北陸信越運輸局に廃止届が提出された。

現在、北陸鉄道(本社・金沢市)は鉄道事業として、野町-加賀一の宮間(15.9キロ)の石川線、金沢-内灘間(6.8キロ)の浅野川線の2路線を運行しているが、廃止されるのは石川線の南端の鶴来-加賀一の宮間

石川線は利用客の減少が続き、1988年に200万人、1998年に169万人いた利用客は昨年度は127万人まで減少。約10年で約4分の3。ピーク時(1966年)の約5分の1。

廃止区間の年間利用客は6万7千人(一日180人)とひときわ少ない。廃止される区間は一日15往復の運行なので、1列車の平均乗客数約6人。白山比咩(はくさんひめ)神社への初詣客の利用が多く、その時期を除いて計算すると1列車平均約5人

昨年度の赤字は5900万円。廃止区間だけでも900万円の赤字。

現在、野町-鶴来間は一日34往復(休日は30往復)走っているが、廃止される鶴来-加賀一の宮間は一日15往復。

「線路、橋梁、変電所の老朽化が進み、今後5年間に維持、更新費用が約5億円必要だが、その余力はない。廃止予定は来年11月1日だが、可能であれば早めたい」と社長が記者会見で述べた。

鶴来-加賀一の宮間は1927年(昭和2年)に金名線の一部として開通した。金名線は、1984年に廃止された加賀一の宮-白山下間と合わせて、金沢と名古屋を結ぶ予定で建設されたものである。金名という名称はその名残。

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上は廃止を伝える地元の北國新聞の記事(本日付朝刊)。

北陸鉄道石川線は私もよく利用していたが、おもな乗客は終点の野町にある津田駒への通勤客と、沿線の金沢工業大学や高校への通学客である。

同じ北陸鉄道が運行する路線バスに比べてそれほど速いわけでもなく、便利なわけでもない。野町-工大間はバスで12分、鉄道で10分である。

廃止される鶴来-加賀一の宮間はバスで7分、鉄道で6分。廃止されるのは残念だが、1列車5人という利用客数から考えても、廃止区間はバスで十分、代替可能なのは事実である。

環境負荷の面でも、電車を1両動かす時に排出するCO2量(火力発電を考える)と、バス1両を動かす時のCO2排出量はほぼ同じである。北陸鉄道は2両編成で運行されているから、エネルギー消費量(CO2排出量)でも、バスの方に分がある。

私は石川県に来てすぐの時、白山麓に向かう国道157号の途中、手取川にかかる橋の下に加賀一の宮駅が見え、そこにステンレス製の電車が太陽光を受けて輝きながら止まっているのを見て、こんなところまで電車が走っているのかと、えらく感動した覚えがある。付近は集落の点在した田園地帯である。国道157号は田園地帯にしては比較的交通量の多い道路なので、この道路が整備されるまでは、電車の利用者が多かったのだろうなと、そんなことを考えていた。

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