自分の論文の被引用回数を調べてみた
学術雑誌に発表した論文が、発表後に、どういう評価を受けたか。つまり素晴らしい研究か、そうでないかというようなことは、その論文が、別の論文に引用される回数(被引用回数)で、評価されることが多い。いい論文なら、その論文を参考にする研究者が多いから、被引用回数が多くなるはずだという考え方である。
前から、自分の発表した論文の被引用回数を調べたいと思っていたのだが、調べるには普通、Thomson Scientific社のScience Citation Index (SCI)を使う必要があり、これはカネがかかるので、やっていなかったのだった。
ひょんなことから、SCOPUSというデータベースでトライアルユーザーに登録すれば、30日間は被引用回数を無料で検索できることを知り、早速、調べてみた。このデータベースでは、自分が出願した日本の特許の題名まで、英訳して表示されていた。情報化社会はここまで来てるのか・・・。
自分がこれまでに学術雑誌に発表した原著論文(original paper)は34報。うち日本語の5報と、2006年以降に掲載されてまだデータがまとまっていない3報を除外した26報の被引用回数の合計は、236回であった。1報当たりの被引用回数の平均は9.1回だった。恥をしのんで書くが、被引用回数0回の論文が3報もあった・・・。最高回数は1996年のJ. Phys. Chem. Bの38回で、私の処女論文である1993年のSolid State Ionicsが意外と高く15回だった。ありがたいことに十余年経った今でも引用してくれている研究グループがあった。
調べてみるまで、0のオンパレードだったらどうしようと不安に思っていたが、杞憂であった。
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